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はたらく魔王さま!21【感想】

 

はたらく魔王さま!21 (電撃文庫)

はたらく魔王さま!21 (電撃文庫)

 

 2021年5月17日読了。

 

あらすじ

フリーター魔王さまが贈る庶民派ファンタジー、堂々完結!!

 魔王城を打ち上げ、エンテ・イスラでの人間同士の争いも治めた魔王たち。残すは天界で神討ちに挑むのみ──だったのだが、その前にやるべきことがあった。魔王と勇者はじめ、一同が正装で向かったのは、千穂の自宅、佐々木家だった。
 千穂の父と会い、日本にやってきた当時のケジメをつけた魔王。しかし頂点会議から続く体調不良で、日常生活にも影響が出ていた。決戦を前に、見かねた恵美は魔王を心配するのだが──?
 最後まで格好つけられない魔王たちを待ち受ける、天界の真実とは。神討ちは成るのか。成ったとして日本での生活はどうなるのか――フリーター魔王さまと元テレアポ勇者の長い戦いもついに決着、庶民派ファンタジー、感動の完結!

出典:https://dengekibunko.jp/product/maousama/321904000064.html

 

 

感想

 完結おめでとうございます(激遅)。まぁ大体全部収まるべきところに収まったって感じで良かったんじゃないでしょうか。とはいえ、大満足かと言われると……。SF?ファンタジー?要素は最後まで必要性が感じられなかったです。魔王と勇者の間に子どもであるアラス・ラムスを放り込む発想とか、アシエスをはじめとしたキャラ立てとかはめちゃくちゃ良いんですけど、それに付随して死ぬほど設定が増えてるので、それがすごい足引っ張ってた感じがします。最終巻でこの期に及んで新キャラ増えるのもしんどいですし(ただでさえ時系列前後させつつ進むのでリーダビリティが下がってるのに)、そのキャラが登場する必然性もいまいち感じられない。いやまぁ設定上必然性はあったかもしらんが活躍してたか、物語を面白くするのに貢献していたかと言われると……。で、結局めちゃくちゃ引っ張った神討ちの戦いも割とサクッと片付くし、いまいち盛り上がりきらなかった感じでした。

 ヒロインレースで言えば、まぁそうなるやろなって感じ。ちなみに僕は一人だけきっぱり振られた鎌月鈴乃派です。それにしてもちーちゃんは近年稀に見る懐の広さですね。まぁ勇者と完全に縁切るのも無理でしょうし、無難な落としどころなんですかね。魔王を中心にキャラが集まってのわちゃわちゃとか会話とかはずっと好きで、そういう雰囲気がすごく良かったんですが、それだけじゃ話続かんかったんかなぁと思う最終巻でした。というかアニメ第2期、どこまでやるんや……どこで切っても不安しかないが……。