あすはひのきになろう

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七つの魔剣が支配するVII/宇野朴人(電撃文庫)【感想】

 

2022年8月22日読了。

 

あらすじ

運命の魔剣を巡る魔法バトルファンジー、待望の第7弾!

 キンバリーの今後を左右する一大イベント、決闘リーグの開幕が迫る。三年生に進級し成長を見せるオリバーたちは、そのために三人一組のチームを組むことになった。同学年の中でも実力上位と目されるナナオらは、他チームから徹底的にマークされて厳しい戦いを強いられる。
 一方で、例年以上に豪華な報酬と特殊なルールは、教師殺しの犯人を探すための教師陣の罠でもあった。さらに次期学生統括の座を巡る選挙戦もその影響を受け、駆け引きは激しさを増す。
 そんな中、ユーリィが追いかけていた「骨抜き事件」の犯人、サイラス=リヴァーモアが動き出す。激動のキンバリーで、屍漁りの魔人は何を企むのか――。

出典:https://dengekibunko.jp/product/7-maken/322008000006.html

 

 

感想

 三年生編開幕。ほとんどが決闘リーグのお話。これはこれで面白いんだけど、本筋の復讐話がご無沙汰気味なので、あんまり選挙の話が長引くのもちょっと……といった感じ。バトルロイヤルで戦った生徒は読者応募企画からの採用だったらしい。ふーん。

 言ったように、オリバーたちがチームを組んで戦う様子は、死ぬ心配もないし十分面白かったんですが、砦を攻略するくだりなんかは文章だけだといまいちイメージが浮かばないところもあったり。あとユーリィくんが倒されるところ、文章から想起される表情と挿絵での実際の表情、なんか違わない……? あとはオリバー組の描写に結構尺を取られていたので、カティ組の戦いももう少し見たかったですね。あの3人がしっかり成長しているのは素直に嬉しい。上級生のリーグではバネッサ先生が戦ってましたが、純粋に戦闘力がめちゃくちゃ高い感じで、真正面から戦ったら絶対に勝てなさそう。代わりに感情の制御は苦手そうなので、挑発とかにはすぐ乗ってきそうですね。いや、めちゃ強い人をブチキレさせてもどうするんだという話ですが……。

 ラストの通り、地味に1巻から登場しているリヴァーモア先輩が色んな人から骨を抜いて何か企んでいるっぽいですが、どうせ100%ロクなことじゃないので、次巻はその話になるのかな?