あすはひのきになろう

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時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん2/燦々SUN(角川スニーカー文庫)【感想】

 

2021年11月17日読了。

 

あらすじ

動き始める二人の恋と会長選。話題騒然の青春ラブコメディ、第2弾!

「す、好き? 好きって、え? 違うのよ。ちがうぅぅぅ~!」
「なぁ~にが『支える』だよ。あ゛ぁ~俺マジでキモイ痛い!」
 黄昏時の校庭での密事。
互いに煩悶するアーリャと政近であったが、二人はコンビを組んで会長選を戦い抜くことを約束する。
圧倒的なカリスマを誇る次期会長候補筆頭・周防有希との対決に向け、アーリャと政近は対策会議をはじめるのだが――
「さて・・・・・・じゃあ、会長選の話だが」「・・・・・・Круто」(ぬぐぅっ!)
ロシア語の甘い囁きにドキマギしてしまって!? 
罵倒してきたかと思えばデレてくる、美少女ロシアンJKとのニヤニヤ必至な青春ラブコメディ第2弾!

出典:https://sneakerbunko.jp/product/roshidere/322011000028.html

 

 

感想

 依然として過大評価の感は否めませんが、1巻よりもしっかりとしたストーリー展開があって、ずっと良くなっていたと思います。学園もので生徒会長選挙ってのもお決まりのパターンですが、キャラクターの心情の動線が追いやすく、それが相互に作用しあうことで物語が展開していくのが良いなと思いました。ヒロイン確定ものにしては珍しく、結構女の子がバンバン出てくるのも絡みに幅ができて面白かったです。さすがに今の持ち上げられっぷりはちょっと異常だと思いますが、このレベルで今後も安定してくれるなら、ある程度推せるかなぁと思います。

 ただロシア要素はいよいよ薄くて、本文中でロシア語で表記される台詞は一箇所のみ*1。決め台詞に使いたいっぽいので今後も増えることはないでしょう。あとは紅茶にジャムを入れる云々をロシア要素のカウントに入れるかどうかですね。

 やたら引っ張る主人公の過去話、もし幼い頃にアーリャと出会ってただけ、とかだったらさすがに引っ張りすぎな気がするし、実はもっとデカい爆弾なのか?

*1:表紙みたいに挿絵でロシア語喋ってるのは何箇所かある