あすはひのきになろう

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時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん3/燦々SUN(角川スニーカー文庫)【感想】

 

2022年2月17日読了。

 

あらすじ

アーリャさんとお家デート!?ロシアンJKとの青春ラブコメ、第3弾!

 討論会で勝利したことで一躍、クラスメート達からの称賛を浴びるアーリャ&政近ペア。
沙也加の思いを背負い、二人は会長選に向け決意を新たにする!
 まずは目の前の期末試験に向け勉強に励む政近であったが、消し去れぬ周防家との因縁が思わぬ形で現れ、政近は体調を崩してしまって――
「有希さんに頼まれたの。あなたを看病してあげて欲しいって」「……」【嘘だけど】(うぐふっ!)
心配でいてもたってもいられなくなったアーリャさんが政近の自宅に押しかけてきて!?
 不器用で献身的な"孤高のお姫様"の介抱はニヤニヤ必至!
 大人気ロシアンJKとの青春ラブコメディ第3弾。

出典:https://sneakerbunko.jp/product/roshidere/322106001160.html

 

 

感想

 ページ数自体は今までより若干厚めなんだけど、内容的には2巻より満足度は低かったです。キャラ重視の作品とはいえ、催眠術のくだりは作中の雰囲気からはちょっと浮いて見えたし、本筋の生徒会選挙の話もあまり進んでおらず、ややテンポが悪く感じられました。

 正直妹とメイドの方がキャラ立ちしているせいで、肝心のメインヒロインがインパクトで負けてしまっている感は否めませんが、日常描写自体は悪くない。会話もノリに慣れればまぁ楽しめる。ただ、この年で読むにはちょっと痒くなるような文章がしばしば。「乃々亜は、自分が世間一般で”サイコパス”と呼ばれる人種であることを自覚していた。」(p.37)とかね。イテテテ……。なんかやたらイケメン化している主人公を持ち上げる描写もちょっとしんどい。終盤の演説のくだりとか、実際にやっているところを想像すると共感性羞恥で見てられない気がしますね。話術にも言うほど「強キャラ感」ないし……。

 ちなみに、本文におけるロシア語の登場回数はグッと増えていて*1、ロシアネタも微妙に増強されていた気がします。相変わらず本質とはあんまり関係がないですが、まぁ忘れない程度に入れてくれれば良いんじゃないでしょうか。

*1:それでも3回くらいですが……