あすはひのきになろう

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新 謎解きはディナーのあとで/東川篤哉(小学館)【感想】

 

2022年5月14日読了。

 

あらすじ

執事探偵×令嬢刑事のミステリ、新章始動!
本屋大賞第1位&シリーズ累計420万部突破の国民的ユーモアミステリ、待望の新章スタート!!
宝生麗子の後輩に天然キャラの新米刑事・若宮愛里が加わり、警視庁に栄転した風祭警部は大きなミスを犯して国立署に舞い戻り、新たなメンバーで難事件に挑むが――!?
富豪の家で”無人だった”はずの部屋から発見された長男の首吊り死体の謎。鍵のかかった土蔵で見つかった骨董好きの老人の遺体と血文字のダイイング・メッセージの謎。雑居ビルの裏で発見された墜落死体とそのポケットに入っていた血の付いたナイフの謎。シェアハウスで殺された看護師と5つの目覚まし時計の謎。アパートで殺害されたイケメン大学生と建設作業員が”煙草を吸っている間に”目撃したという怪しい男の謎。
執事探偵・影山の推理と毒舌が冴えわたる、本格ミステリ全5編。

出典:https://www.shogakukan.co.jp/books/09386608:

 

 

感想

 リメイクか何かかと思ったら普通に新作だった。3巻が2012年刊行なので、10年近く振りの新刊ということになります。確かにドラマや映画も何年前やねんって感じですもんね。

 執事が毒舌吐いて謎解きするというパターンがガチガチに固まっている分、新キャラの後輩刑事ちゃんが出てきたり、やたら犯行現場の再現をしてみたりとマンネリを防ぐ工夫はいろいろあったかと思います。もちろん主人公やら風祭警部やらの活躍(?)を久しぶりに見られるのも純粋に嬉しかったです。

 とはいえ、改めて読むと割と謎解きとしては強引というか、「なっとるやろがい!」で突破していくタイプの謎が多いですね。過去シリーズでは特にそういうことを思った記憶がないのですが、これはもともとなんでしょうかね。まぁそれはそれで味があって悪いことはないのですが……。

 現在も引き続き雑誌で新作が連載中だそうですし、またしばらくしたら新刊が拝めそうで楽しみです。